体調不良で休職しながら退職を考えているものの、「退職したら傷病手当金はもう受け取れないのでは」と不安に感じていませんか。特に失業保険との関係や、市役所とハローワークどちらに先に行けばいいのか分からず、手続きが止まってしまう人も少なくありません。本記事では退職日を起点にした手続きの順番を整理し、傷病手当金の継続給付条件と失業給付の受給期間延長を1本のタイムラインで解説します。読み終える頃には、退職後にやるべき手続きの優先順位と、必要書類の全体像が把握できます。
退職したらまずやる事って?全体の順番を整理
退職後の手続きは大きく分けて「健康保険」「年金」「税金」「給付(傷病手当金・失業給付)」の4分野です。この4つを退職日から起算した日数で整理すると、迷わず動けます。
特に休職中に退職する人は、傷病手当金の継続給付要件を退職前に確認しておくことが重要です。条件を満たさないまま退職すると、その時点で受給資格を失う可能性があるためです。
📌 POINT
退職後の手続きは「健康保険→年金→税金→給付」の順で頭を整理すると迷いません。傷病手当金受給中の人は、退職日時点での被保険者期間と受給状況を必ず確認してください。
全体の流れは退職後の手続きチェックリストでも詳しく整理しています。あわせて確認しておくと手続き漏れを防げます。
退職後の手続き一覧|健康保険・年金・税・給付まとめ
退職後にやるべき手続きを分野ごとに一覧化しました。傷病手当金と失業給付は窓口も申請区分も異なるため、混同しないよう注意が必要です。
| 分野 | 主な手続き | 窓口 | 期限目安 |
|---|---|---|---|
| 健康保険 | 国民健康保険 or 任意継続の選択 | 市役所 or 協会けんぽ・健保組合 | 退職後14日以内 |
| 年金 | 国民年金への切り替え | 市役所 | 退職後14日以内 |
| 税金 | 住民税の普通徴収切替、確定申告準備 | 市役所・税務署 | 退職翌年度 |
| 給付(傷病手当金) | 継続給付の申請 | 協会けんぽ・健保組合 | 随時(要件確認要) |
| 給付(失業保険) | 求職申込・受給期間延長 | ハローワーク | 離職票到着後速やか |
健康保険は国民健康保険と任意継続のどちらが有利か、保険料や給付内容を比較して選ぶことになります。年金は厚生年金から国民年金への切り替えが必要です。税金は住民税の納付方法変更や、退職翌年の確定申告に関わる書類保管が必要になります。
傷病手当金と失業給付は「同時にはもらえない」という点が最大のポイントです。次章以降で窓口の違いと申請順序を詳しく見ていきます。
退職後、市役所とハローワークのどちらに行くべきですか?
結論から言うと、国民健康保険・国民年金の手続きは市役所、失業給付関連はハローワークが窓口です。傷病手当金は協会けんぽや健保組合が窓口となり、市役所・ハローワークどちらとも異なるルートになります。
| 手続き内容 | 窓口 |
|---|---|
| 国民健康保険の加入 | 市役所 |
| 国民年金への切り替え | 市役所 |
| 失業給付の申請・受給期間延長 | ハローワーク |
| 傷病手当金の継続給付申請 | 協会けんぽ・健保組合 |
📌 POINT
「退職後 市役所 ハローワーク どっちが先」で迷う人が多いですが、健康保険・年金の手続きは期限が早いため市役所を先に済ませ、その後にハローワークで求職申込や延長申請を行う流れが基本です。
傷病手当金を受給中・受給予定の人は、市役所・ハローワークとは別に協会けんぽへの連絡も忘れないようにしましょう。
ハローワークで何をするのか|失業給付の申請と受給期間延長
ハローワークでは、離職票を提出して求職申込を行い、失業給付(基本手当)の受給手続きを進めます。ただし傷病手当金を受給中の人は、働ける状態にないとみなされ、原則として求職者給付を同時に受けられません。
この場合に活用するのが「受給期間延長」の制度です。厚労省によると、失業給付の受給期間延長は、病気やケガで働けない状態が続く場合に申請できる制度です。通常1年間の受給期間を、最大3年まで延長できます。
⚠️ 注意
傷病手当金と失業給付を同時に受け取ることはできません。傷病手当金の受給が終わり、働ける状態になってから受給期間延長を解除し、失業給付の申請に切り替える順番になります。
「傷病手当金と失業保険どっちが先か」という疑問への答えは、傷病手当金が先、就労可能になってから失業給付へ切り替えるのが正しい順番です。延長申請は、離職日翌日から30日経過後1ヶ月以内にハローワークで行う必要があります。申請時期を逃すと延長できなくなるため注意してください。
失業給付と再就職手当のどちらが得かで迷う人は、失業給付と再就職手当の選び方シミュレーションも参考になります。また、受給開始を早める方法は失業給付の受給開始を早める方法で解説しています。
傷病手当金・各手続きに必要な書類は何か
傷病手当金の継続給付は退職前に1年以上継続して健康保険の被保険者であることが条件の一つです。この条件を満たしたうえで、必要書類を揃えて申請します。
詳しく見る
– 離職票(退職の事実確認のため)
– 健康保険資格喪失証明書
– 受給期間延長申請書(ハローワーク提出用)
– 本人確認書類(運転免許証など)
– マイナンバー確認書類
– 振込先口座が分かる通帳等のコピー
これらは提出先(協会けんぽ・健保組合・ハローワーク)によって微妙に様式が異なるため、必ず提出先の公式窓口で最新の様式を確認してください。
書類に不備があると審査が長引き、給付開始が遅れる原因になります。特に医師記入欄は診察のタイミングによって記入までに時間がかかることがあるため、早めに依頼しておくと安心です。
離職票が届かない・ない場合はどう進めるか
離職票は退職後10日前後で会社から届くのが通常ですが、会社の事務処理が遅れて届かないケースもあります。
⚠️ 注意
離職票が届かない場合は、まず会社の担当部署に催促してください。それでも届かない場合は、ハローワークに相談することで対応してもらえる場合があります。離職票なしでも仮受付ができるケースがあるため、諦めずに窓口へ相談しましょう。
健康保険の資格喪失や任意継続の手続きにも影響するため、離職票の到着が遅れそうな場合は早めに会社と連絡を取ることが大切です。健康保険の切り替えスケジュールについては退職後の健康保険14日ルール完全ガイドで日数ごとに整理しています。
なお、厚労省の過労死等の労災補償状況によると、2023年度のメンタルヘルス不調による労災認定は883件にのぼります。体調を崩して退職を考える人は珍しくない状況であり、無理をせず制度を活用することが大切です。
よくある質問
Q. 退職したらまずやる事って?
A. 健康保険の選択、離職票の確認、傷病手当金の継続要件確認が最優先です。
Q. 退職の14日ルールとは?
A. 退職意思表示から14日で契約解除できる民法上のルールで、離職手続きの起点になります。
Q. 退職後、市役所とハローワークのどちらに行くべきですか?
A. 国民健康保険・年金手続きは市役所、失業給付関連はハローワークが窓口です。
Q. 退職するなら何月が一番いい?
A. 給付や税負担を考えるとボーナス後や年度末退職が有利とされるケースが多いです。
Q. 傷病手当金の継続給付の条件は?
A. 退職日まで継続1年以上の被保険者期間と、退職日に受給中または受給要件を満たすことが必要です。
Q. 失業保険の受給期間延長はいつ申請する?
A. 働けない状態が続く場合、離職日翌日から30日経過後1ヶ月以内にハローワークで申請します。
まとめ
退職後は健康保険・年金・税金・給付の4分野を順に整理することが大切です。傷病手当金受給中の人は継続給付の条件を確認し、働けない期間は失業給付の受給期間延長で権利を確保しましょう。傷病手当金が終わってから失業給付へ切り替える順番を守ることが、給付を無駄なく受け取るポイントです。

